#読書会

時をかけるゆとり

P,256  「ぎゃー!!」

直木賞をもぎとった語彙力を駆使して

その時の気持ちを的確に表現

ーーー直木賞で浮かれていたら(男性作家としては史上最年少)尻が爆発するより

ゆとり世代からZ世代へ

ちょうど移り変わる

同年代の参加者からは 

次々に共感がー

「学生時代 自分にもあったなぁと 

 一緒に笑える」

P,242- 自分の文章に酔ってない⁈

「自分が酔っているのはわかっていて 

それを俯瞰的に見ていて 

受け入れているところに好感が持てる」

「斜に構えたような スかした感じが

うん わかるわかる… 感じかなぁ」

では この素敵な世代の親たちはどうか?

P,128- 母親がいろいろと間違う

歳を重ねるごとに 女性はおもしろくなってゆく…

おかんはいつの時代も愛すべきかな

「そう 歳を重ねるにつれて

 〇〇やったつもり 

 〇〇したはずなのに 」

「そうなってない…」

おかん世代の自分にも

ツッコミ入れつつ

その観察力に 感心頻り

Screenshot

世界しあわせ紀行

「フェーンホーヴェン博士、あなたは生涯をかけて幸福について研究しています。

どうかその成果を教えて下さい。幸せになる秘訣を教えて下さい!」


最初の訪問地オランダ、著者のこころの声が旅の目的を物語る。

どこの国の人がより強い幸福感を抱いているのか?


現時点での幸福度を測る方法ー

「あなたはどのくらい幸せですか?」
と過去40~50年にわたり世界中でこの質問を繰り返してきたもの

かなり旧式でアナログな方法である。

訪問国は十か国

オランダ ー スイス ー ブータン ー カタール ー アイスランド
 ー モルドバ ー タイ ー イギリス ー インド ーアメリカ

「タイはマーペンライでだいたい済んでしまう」

「カタールは金も時間もあるが幸せではないのでは」

「モルドバは文化がないから幸福度が低いのでは」

「インドは前世の行いが悪いと貧しくなると考える」

「スイスやアイスランドはTAXヘイブンとして顔があるから」

「所詮アメリカ人の尺度としてのエッセイ」

参加者からは
それぞれ注目した国に対しての感想が述べられる

歴史 ー 文明 ー 文化 ー 神話

日本人が古えから大切につないできたもの



自然と人とのつながり 

ものの あわれ


あらためて考えながら 

世界地図をひっぱりだし

世界紀行をこころみる





モモ

読書会の参加者から数々の発言ー

南砺市 ふくのぶっくくらぶ
福井市 星を読む会
「課題本としてモモは三回目になりますね」

「金沢駅の書店でモモの絵本を見つけましたよ」

「柴崎コウ主演ドラマ 35歳の少女 モモが随所に登場しますよ」

『斎藤幸平 ゼロからの資本論』

 「P53、時間銀行にそそのかされたフージーのことが引用されていてー」
  時間ということを軸として
  遊びー仲間
  お金ー物 

なにかをを犠牲にして

どこまで経済成長できれば気が済むのか 
もっともっと

一方こんな意見も

「灰色の男たちに共感する」

「灰色の男たちは真面目に仕事を遂行しているじゃないか 理がある」

前回の課題本 ー アルジャーノンに花束を より

「金や物を与える人間は大勢いますが
  己の一部 
    時間と愛情を与える人間は少ない」

    

物語の中 同じ文言が二回登場するー

「時間とは生きるということそのもの」

「ひとの命は心を住みかとしている」

本の背表紙
  ミヒャエル・エンデの名作
   ○小学校5.6年以上

小学生の時にこれを読んでいたらどんな気持ちだっただろうか 

何れにせよ もっと若い時に一度読むべきだった  

時間は命とイコールなのだ

陰翳礼賛

「この会は とくに閉館後の図書館の雰囲気も 楽しんでもらうように…」

19:00時過ぎ 事務局の方の声も響く。

来館者がいなくなって

さらに静かになった空間は、                    取り囲む本達もこちらに何か語り掛けているよう

著者をエロスとグルメと評する人

漆の美しさや日本の風土を 文学を通じて評する人

蝋燭の灯り薄暗さで金の色を述べる人

日本建築は屋根…西洋建築は壁…光の入り方や構造の違いを例に出して                      この本は建築家のバイブルでもあるという人

集まった十数名、

人それぞれの視点

感想の数々に頷く事ばかり。

本文の終盤                                                                「われわれにだけ課された 損は 永久に背負っていくものと…」

その損とは何を指すのか 


日本人として

他が真似ができない見方考え方


白い肌の微かな翳り

損得の損とは考えずに

まあどういう工合いになるか、試しに電灯を消してみよう

静かのに過すことを習へ
古聖のことばなり

路上観察学入門

考現学 トマソン

ダダイズム ↔︎キュビズム

うけ波 ため波

次々と馴染みのない言葉や表現が続く

「とはいえ みんな芥川賞作家や著名な建築史家 えらい人が言うと、なんでもARTになる?!」

主催者の一人曰く

「…神々の戯れですかね 」

ムダ

タメ

偶然 

意図しないもの

間に 色気や食い気 受けを挟んではいけない

忘れかけていた三現主義の重要性

入門書というより宣言書

アルジャーノンに花束を

けいかほうこく 手術の前

3/11 水洗 →推薦

経過報告 手術後

3/13 …ぼくわ、

3/15 …ぼくは、

いったい元の英文はどんなものなのか

画家 山下清の放浪日記を参考に

たどたどしく翻訳されたチャーリーの言葉の数々

ウォレン養護学校での会話

「己の一部とはどういう意味です?」

「……時間と愛情を与える者は、」

物語の中盤

経過報告 8月26日

人為的に誘発された知能は

その増大量に比例する速度で低下する

これを機に

チャリーの知能は 下降線を描くように

以前の白痴へと戻ってゆく

成人センターのクラスに座る

泣きながら教室から出てゆくアリスに

切なさを覚える

チャーリーは救われなかったのか

ハッピーエンドだったのか

幸せは 人それぞれ ものの見方