文学・歴史

時をかけるゆとり

P,256  「ぎゃー!!」

直木賞をもぎとった語彙力を駆使して

その時の気持ちを的確に表現

ーーー直木賞で浮かれていたら(男性作家としては史上最年少)尻が爆発するより

ゆとり世代からZ世代へ

ちょうど移り変わる

同年代の参加者からは 

次々に共感がー

「学生時代 自分にもあったなぁと 

 一緒に笑える」

P,242- 自分の文章に酔ってない⁈

「自分が酔っているのはわかっていて 

それを俯瞰的に見ていて 

受け入れているところに好感が持てる」

「斜に構えたような スかした感じが

うん わかるわかる… 感じかなぁ」

では この素敵な世代の親たちはどうか?

P,128- 母親がいろいろと間違う

歳を重ねるごとに 女性はおもしろくなってゆく…

おかんはいつの時代も愛すべきかな

「そう 歳を重ねるにつれて

 〇〇やったつもり 

 〇〇したはずなのに 」

「そうなってない…」

おかん世代の自分にも

ツッコミ入れつつ

その観察力に 感心頻り

Screenshot

カフネ

県立音楽堂 ーーー いつものカフェにて

P265「みんないなくなっちゃう」

不覚にも涙がポロポロポロ…

最後のクライマックス

電柱でせつなが佇んでいる

ーーー 涙が止まらない

主人公せつなと 

推しの

伝説の家政婦タサン志麻さんが重なりあう

シックな本のジャケットに

2025年 本屋大賞受賞 32万部突破

蛍光色の帯の キャッチコピーが踊る

書店の柱まわりに陳列されている流行りの本

課題本として紹介されなければ

出会っていなかったと

読書会に感謝ー

世界しあわせ紀行

「フェーンホーヴェン博士、あなたは生涯をかけて幸福について研究しています。

どうかその成果を教えて下さい。幸せになる秘訣を教えて下さい!」


最初の訪問地オランダ、著者のこころの声が旅の目的を物語る。

どこの国の人がより強い幸福感を抱いているのか?


現時点での幸福度を測る方法ー

「あなたはどのくらい幸せですか?」
と過去40~50年にわたり世界中でこの質問を繰り返してきたもの

かなり旧式でアナログな方法である。

訪問国は十か国

オランダ ー スイス ー ブータン ー カタール ー アイスランド
 ー モルドバ ー タイ ー イギリス ー インド ーアメリカ

「タイはマーペンライでだいたい済んでしまう」

「カタールは金も時間もあるが幸せではないのでは」

「モルドバは文化がないから幸福度が低いのでは」

「インドは前世の行いが悪いと貧しくなると考える」

「スイスやアイスランドはTAXヘイブンとして顔があるから」

「所詮アメリカ人の尺度としてのエッセイ」

参加者からは
それぞれ注目した国に対しての感想が述べられる

歴史 ー 文明 ー 文化 ー 神話

日本人が古えから大切につないできたもの



自然と人とのつながり 

ものの あわれ


あらためて考えながら 

世界地図をひっぱりだし

世界紀行をこころみる





「好き」を言語化する技術

「お笑い番組[細かすぎて伝わらないモノマネ]を言語化するってことですかね」

「推しを伝えたいって時、
どうして自分がそう好きになったか背景とか知識を伝えようとして、
ウィキペデアに載っている情報まで一緒に載せてしまっているんです」
「いろいろうまく伝えようとして事前に調べすぎていて反省です」

課題本を選んだ理由、感じた事など 主催者たちが述べ始める

P62、村上春樹[走ることについて語るときに…]からの引用—-
   ほんの少しの理由をひとつひとつ大事に磨き続けること…

   -ほんの少ししかない 走り続けるための理由

司馬遼太郎[十六の話]を読み直してみる
 すきについて

 推し ← 好き ← 数寄 ← 数奇
  数寄こそ文化だが、ある意味毒を持っているもので… 

P53、「やばい」は「あわれなり」と同じ意味で…

本居宣長 源氏物語の本意ー
もの の あわれ

あわれは、日本人が古来から持ち続けている自然に対する繊細な感情

あわれという情緒と形

古から 感動を分かち合いたい思いは みんな同じなんだね

モモ

読書会の参加者から数々の発言ー

南砺市 ふくのぶっくくらぶ
福井市 星を読む会
「課題本としてモモは三回目になりますね」

「金沢駅の書店でモモの絵本を見つけましたよ」

「柴崎コウ主演ドラマ 35歳の少女 モモが随所に登場しますよ」

『斎藤幸平 ゼロからの資本論』

 「P53、時間銀行にそそのかされたフージーのことが引用されていてー」
  時間ということを軸として
  遊びー仲間
  お金ー物 

なにかをを犠牲にして

どこまで経済成長できれば気が済むのか 
もっともっと

一方こんな意見も

「灰色の男たちに共感する」

「灰色の男たちは真面目に仕事を遂行しているじゃないか 理がある」

前回の課題本 ー アルジャーノンに花束を より

「金や物を与える人間は大勢いますが
  己の一部 
    時間と愛情を与える人間は少ない」

    

物語の中 同じ文言が二回登場するー

「時間とは生きるということそのもの」

「ひとの命は心を住みかとしている」

本の背表紙
  ミヒャエル・エンデの名作
   ○小学校5.6年以上

小学生の時にこれを読んでいたらどんな気持ちだっただろうか 

何れにせよ もっと若い時に一度読むべきだった  

時間は命とイコールなのだ

陰翳礼賛

「この会は とくに閉館後の図書館の雰囲気も 楽しんでもらうように…」

19:00時過ぎ 事務局の方の声も響く。

来館者がいなくなって

さらに静かになった空間は、                    取り囲む本達もこちらに何か語り掛けているよう

著者をエロスとグルメと評する人

漆の美しさや日本の風土を 文学を通じて評する人

蝋燭の灯り薄暗さで金の色を述べる人

日本建築は屋根…西洋建築は壁…光の入り方や構造の違いを例に出して                      この本は建築家のバイブルでもあるという人

集まった十数名、

人それぞれの視点

感想の数々に頷く事ばかり。

本文の終盤                                                                「われわれにだけ課された 損は 永久に背負っていくものと…」

その損とは何を指すのか 


日本人として

他が真似ができない見方考え方


白い肌の微かな翳り

損得の損とは考えずに

まあどういう工合いになるか、試しに電灯を消してみよう

静かのに過すことを習へ
古聖のことばなり

路上観察学入門

考現学 トマソン

ダダイズム ↔︎キュビズム

うけ波 ため波

次々と馴染みのない言葉や表現が続く

「とはいえ みんな芥川賞作家や著名な建築史家 えらい人が言うと、なんでもARTになる?!」

主催者の一人曰く

「…神々の戯れですかね 」

ムダ

タメ

偶然 

意図しないもの

間に 色気や食い気 受けを挟んではいけない

忘れかけていた三現主義の重要性

入門書というより宣言書

アルジャーノンに花束を

けいかほうこく 手術の前

3/11 水洗 →推薦

経過報告 手術後

3/13 …ぼくわ、

3/15 …ぼくは、

いったい元の英文はどんなものなのか

画家 山下清の放浪日記を参考に

たどたどしく翻訳されたチャーリーの言葉の数々

ウォレン養護学校での会話

「己の一部とはどういう意味です?」

「……時間と愛情を与える者は、」

物語の中盤

経過報告 8月26日

人為的に誘発された知能は

その増大量に比例する速度で低下する

これを機に

チャリーの知能は 下降線を描くように

以前の白痴へと戻ってゆく

成人センターのクラスに座る

泣きながら教室から出てゆくアリスに

切なさを覚える

チャーリーは救われなかったのか

ハッピーエンドだったのか

幸せは 人それぞれ ものの見方

教育勅語

先日、この歳にして初めてこの印刷物(コピー)を手にした。

解説者によれば、

起草した井上毅が最も悩んだところは、神話や信仰を取り入れないようどこにでも誰にでも通用する普遍的なものにしなければならなかったこと。

にっぽんの精神道徳の根本規範であるとする意見の中、SNSネット上では「現代の教育にふさわしくない」「現代風に訳するとやばい」など相容れない考えも多数ある。

国語、ましてや漢文古文や古語もろくに学んでこなかった身としては、漢文訓読体の意図しているところや細かな表現やニュアンスは、両者それぞれの解釈の違い(言い分)は面白く飽きない。

原文を何度か読んでいくうちに目が潤い背筋が伸びていくのは私だけだろうか。

十六の話

「この楽しさは―  ―おすそ分けしたいほどである。」 「小学国語」6年に掲載された16番目の話は、こんな呼びかけから始まる。 いたわり。やさしさ。それらを感じとる訓練によってできる「たのもしさ。」